株式会社メタボリック
代表取締役社長西田和弘

1991年の創業以来、私たちが徹底して取り組んでいることがあります。それは「お客様の期待と満足を充たすモノづくり」であること。まず「期待」とは、お客様がサプリメントに何を期待しているか。それを汲み取り、商品ごとにコンセプト化して、素材を厳選し製品化するというのが、メタボリックの基本的なモノづくりです。

そして「満足」とは、お客様が期待に対して満足することができるか。そのためには、商品のコンセプトの伝え方が重要となります。もし、コンセプト以上のことを伝えてお客様の期待を得たとしても、満足してもらえなくては意味がありません。そればかりか、「期待していたものと違う」と感じられ、信頼を失うことにも繋がるかもしれない。コンセプト以上のことを伝えない、それこそがお客様への誠実性だと考えています。

サプリメントメーカーである私たちが作る商品には、常に「安心・安全」であることを前提に「効果を実感できる」ことが求められます。それに応えるため、私たちが特にこだわっているのは素材選び。どこかで妥協をすれば、もっと簡単にサプリメントを作る方法はあります。それでも、素材選びに妥協せず、可能な限りエビデンスのある素材を使用する。これもすべて、お客様の期待と満足を充たすため。

「期待」と「満足」をどちらも充たすことで初めて、お客様からの信頼を得られる。その積み重ねが、ロングセラーに繋がっていくのではないでしょうか。

目指したのは、
オールインワンのサプリメント

「イースト×エンザイムダイエット」は、野草などの植物発酵エキスと、活性型酵素(穀物発酵エキス末)を組み合わせ、空腹サポート成分の低分子酵母ペプチドを配合したサプリメントです。メタボリックの商品の中でもロングセラーと言えるでしょう。開発にかけた期間は約1年。サプリメントの開発期間としては一般的ですが、完成までには多くの苦労を要しました。

開発当時、ユーザーアンケートを行ったところ、お客様が求めていたのはあらゆる成分がひとつにまとまった「オールインワンサプリメント」でした。しかし、サプリメントの配合は単純な足し算ではありません。たとえ、必要な成分をすべて配合したとしても、素材同士の相性が悪ければ、最大限の効果を期待することは難しいのです。

開発を始めた10年前は、酵素ブームの真っ只中。酵素ドリンクや酵素サプリメントが若い人たちの間で人気になりはじめた頃です。私たちも早くから酵素の可能性には注目していました。酵素と何を合わせれば、オールインワンのサプリメントに近づくか。考えた末に、たどりついたのが「酵素×酵母」でした。成分としての相性の良さはもちろん、海外の大学で研究開発された特殊製法の低分子酵母ペプチドの配合に成功したことで、自信をもって開発を進められたと思います。

酵素を使うにあたっては、どうやって酵素の活性を残すかが課題でした。酵素は非常にデリケートな素材で、特に熱に弱いという特徴があります。これは、酵素に一定以上の熱が加わることで変性し、失活してしまうということ。酵素を失活させず、活性を残すためには、配合のバランスや酵素自体の質も関係してきます。これには、海外の原料を探し、活性型酵素の配合に成功しました。このとき、明確に壁を超えた感覚がありましたね。

素材にこだわるということは、
常に進化していくこと

「イースト×エンザイムダイエット」では、素材としてよもぎやドクダミなど自然の野草を多く使うことにこだわりました。自然の中の良質な土壌で育った野草には、酵素や有用菌がたくさん含まれているからです。その分、手に入れるには手間がかかりますが、ここでも野草の発酵を手がける会社と連携することで解決しています。

このように、時に外部の会社の協力も得ながら開発を進め、「イースト×エンザイムダイエット」は無事に販売開始されました。しかし、本当の意味で妥協しない素材選びには、終わりがありません。素材とは、時代とともに進化していくもの。お客様により良い商品をお届けしようと考えたら、素材もアップデートしていく必要がありますよね。

細かなアップデートも定期的に行っていましたが、2018年には大幅なリニューアルを行ないました。発売当初は100種類以上だった植物発酵エキスに使用する素材数が、リニューアル後は200種類以上に。さらにビタミン・ミネラル含有酵母や発酵食物繊維などを既存の素材との相性も鑑みながら、慎重に選定し、追加していきました。

大切にしたのは、メインの素材を変えないこと。メインの素材を変えてしまうと、これまで支持してくれていたお客様が求めるものと離れてしまう可能性があるからです。新しく「イースト×エンザイムダイエット」に興味を持ってくれる人を開拓しながらも、これまで使ってくれていた人からは「前より良くなったな」と実感してもらえるサプリでありたいですから。

すべてのお客様の
美容と健康のために

私たちが酵素に注目して研究を始めた10年前と比べると、酵素という素材は一過性のブームで終わらずに、定着しつつあるように思います。そうなると、これまで以上に「イースト×エンザイムダイエット」を知っていただく機会は増えていくはず。私たちにできることは、品質をしっかりと守りながら、細かなブラッシュアップを重ね、この商品を1人でも多くのお客様に伝えていくことだと思っています。